Windows上のVMwareにmacOS Mojave betaをインストールする方法

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2018/06/05 Mac用の新OS、macOS 10.14 Mojave betaがリリースされました。

さっそくWindows上のVMwareで動作するか確認してみたので紹介いたします。

追記

Mojaveが正式リリースされたので、確認してみました。

Will feel Tips
Windows上のVMwareにmacOS Mojaveをインストールする方法 | Will feel Tips 2018/09/25、Appleが、macOS 10.14 Mojaveをリリースしました。 大きな特徴は、黒を基調としたダークモードが搭載されたこと。 さっそくWindows上...
Contents

必要なもの / 環境

  1. インテル バーチャライゼーション・テクノロジーに対応したCPU
  2. Mac本体もしくはVMwareで作成したOS X 10.9以降の環境
    (macOS High Sierra環境で行いました)

    Will feel Tips
    Windows上のVMwareでOS X 10.9.2 Mavericksをインストールする方法 | Will feel Tips OS X 10.9.2をWindowsのVMwareへインストールする方法
  3. VMware-workstation-14.1.2-8497320.exe.tar
    Workstationは有料ですが、付属するプレイヤーは無料です
  4. macOS Unlocker for VMware V2.1.1
  5. macOS_Mojave_DeveloperBetaAccessUtility.dmg

VMwareをMac OSに対応させる

「VMware Workstation」をインストール後、「unlocker」にてWindowsでもmacOSを認識させるようにします。

Link:https://github.com/DrDonk/unlocker/releases

展開後:

unlocker->win-install.cmdを右クリックから管理者として実行

これでVMwareがMac OSに対応されます。うまくいかない場合、再度実行してみてください。

unlocker->gettools.exeを右クリックから管理者として実行

これでtoolsフォルダが作成され、VMware Toolsが取得できます。

以上で完了です。

macOS Mojave betaのインストールディスクを作成

macOS High Sierra環境で行いました。

1.インストール済み「macOS」の仮想マシン設定の編集を開き、ハードディスク(VMDK)ファイルを追加

VMwareを立ち上げる前に、あらかじめインストール用ディスクを用意します。

ハードウェアタブ>追加>ハードディスク>SATA>仮想ディスクの新規作成>SATAディスク最大サイズを8GB以上、仮想ディスクを単一のファイルとして格納

名前を「Mojave Installer.vmdk」にしておきます。

2.OS Xを起動し追加したディスクを初期化

パーティションタブ(Sierraの場合消去)を選択
ボリュームの方式:1 パーティション
オプション:GUID パーティションマップ
名前:Installer
サイズ:8GB
フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)

適用してフォーマットします。

3.Mac App StoreからmacOS 11.4 betaをダウンロード

1)macOS_Mojave_DeveloperBetaAccessUtility.dmgをMacのデスクトップにドラッグ&ドロップしてコピー

2)dmgをダブルクリックしてマウント

3)macOSDeveloperBetaAccessUtility.pkgをダブルクリックしてインストール

4)完了後、自動的にMac App Storeが開くのでダウンロード

5)Download後、インストーラが起動しますが⌘+Qで終了させます。

4.ターミナルを使ってMojave betaのインストール用ディスクを作成

1)コマンドラインツールが必要なので、事前にインストールしてください。

2)作成した新規ディスクに下記コマンドでインストールDiskを作成

sudo /Applications/Install\ macOS\ 10.14\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Installer --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ 10.14\ Beta.app --nointeraction

コマンドラインツールがインストールされていない場合、インストールするように表示されます。

もしその表示が出た場合、Disk UtilitiesでInstallerを消去してください。

以上でインストールディスクの完成です。

macOS Mojaveのセットアップ

1)VMwareを立ち上げて「新規仮想マシンの作成」をクリック

2)「後で OSをインストール」を選択する

3)ゲスト OSを「Apple Mac OS X」の「macOS 10.14」にする

4)名前を「macOS 10.14 Mojave Beta」にする(任意)

5)仮想ディスクを単一ファイルとして格納(容量は任意)

6)完了後、Installerを作成したOSのハードディスクをVMwareの設定から削除

7)macOS 10.14 Mojave Betaを選択し、「仮想マシンの編集」から「CD/DVD」の起動時に接続のチェックをオフ、「ネットワーク アダプタ」をブリッジへ選択

8)「macOS 10.14 Mojave Beta.vmx」をテキストエディタで開き、以下の項目を追加、保存

VMwareで動作させる

smc.version = "0"

キーボードの有効化

keyboard.vusb.enable = "TRUE"
keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"

その他

メモリ関連の処理

mainMem.useNamedFile = "FALSE"
MemTrimRate = "0"

ビデオメモリを増やす

svga.vramSize = 134217728

SSDにデータがある場合

APFSにならないようにする

sata0:1.virtualSSD = "0"

9)仮想マシン設定の編集から、既存のハードディスクとして「Mojave Installer.vmdk」を追加

10)詳細をクリックして、「Mojave Installer.vmdk」が SATA 0:0になるように編集

(CD/DVDを0:3、インストールするハードディスクSATAを0:1に設定してください)

以上で完了です。

macOS Mojave Betaのインストール

1)「macOS 10.14 Mojave Beta」を選択「仮想マシンの再生」をクリック

2)立ち上がったら日本語を選択し、ディスクユーティリティを開く

3)ウインドウ左上のアイコンをクリックし、すべてのデバイスを表示にチェック

4)フォーマットされていないディスクを「消去」

Mac OS拡張(ジャーナリング)、GUIDパーティションマップになっていることを確認

名前を「Macintosh」にする(任意)

※APFSを選択すると起動できません

4)ディスクユーティリティを閉じ、「macOSインストール」を選択

5)作成した「Macintosh」を選択してインストール

あとは、何度か再起動されインストール完了となります。

インストール後の設定

1.初期設定を行う

完了後、キーボード設定アシスタントでキーボードを設定

システム環境設定から、スリープの無効化や自動ログインなどの許可、サウンドの設定やプライバシー設定を行ってください。また、Finderの環境設定も行ってください。

2.VMware Toolsのインストール

CD/DVD(IDE)の項目からISOイメージファイルを設定

unlocker-master->tools->darwin.isoを読み込ませ、VMware Toolsをインストール

再起動を求められるので、そのままクリック

その後、起動するとアラートが表示されるので、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」を開き、VMwareToolsのKernel拡張を許可します。

VMware Toolsをインストール後、再起動するとディスプレイのサイズやドラッグ&ドロップなどが出来るようになります。

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コメント

コメント一覧 (10件)

  • どうしても分からなかったので質問させてください。
    自分が根本的に勘違いしているのかもしれませんが
    Mojave Installer.vmdk

    createinstallmedia --volume /Volumes/Installer
    はどういう繋がりがあるのでしょうか?
    vmdkをMac側に持って行ってそれをマウントするのでしょうか?
    そうであればその方法を教えてほしいです。

  • いつも興味深く記事を拝見させていただいています。ありがとうございます。

    4.ターミナルを使ってMojave betaのインストール用ディスクを作成について
    macOS 10.14 Mojaveのインストーラでは、”–applicationpath”が非推奨になったようで、以下でいいみたいですね。
    sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Installer

  • 手順通りVMware toolsを入れて再起動したのですがログイン画面は1920x1080で表示されますがパスワード入れてデスクトップ画面に行くと解像度が落ちてしまいます…
    こちらの症状と同じで直せた方いらっしゃいますでしょうか?

    • フルスクリーンだと違うのかもしれません。ウインドウモードで大きめにしていると解像度は記憶されているので、そちらで試してみて下さい。

    • 仮想マシン設定のディスプレイで「仮想マシンでユーザーインターフェイスサイズを自動的に調整」チェックを外すと改善されると思います。どうも自動調整がうまく動いていないようです。

  • いつも拝見させていただいております。

    1点質問がございます。
    必要なものの一覧の中に「macOS_Mojave_DeveloperBetaAccessUtility.dmg」のファイル名とリンクがございますが、実際にダウンロードされたファイルの名称「macOS_Sierra_Developer_Beta_Access_Utility.dmg」となっておりました。

    本手順にて以降の手順にて実行するファイルは「macOS_Mojave_DeveloperBetaAccessUtility.dmg」とされているのですが、

    実際のファイル「macOS_Sierra_Developer_Beta_Access_Utility.dmg」を手順同様に実行するという認識で宜しいでしょうか?

  • いつも拝見させていただいております。
    早速ですが、
    1) Workstation11環境にMojaveをインストールする
    または
    2) WS14環境でインストール成功したMojaveをWS11環境で動かす
    ことはできますでしょうか。
    職場での環境がWS11なのですが、更新が困難なため
    上記の方法を模索しています。
    1) 2) どちらの方法でも、起動時にボリュームを読もうとしません。
    インストールディスク起動時のディスクユーティリティでは
    ボリュームは見えるのですが・・・。

    また、WS11/High Sierra環境に、WS14で作成したMojaveのvmdkを
    ぶら下げることはできますが、起動ディスクを切り替えてもHighSierraで起動してきます。
    PRAMクリアの動作を行っても変わらず。

    14で作成したvmxと11で作成したvmxを見比べても、関連しそうな部分は見当たらず。
    Ver.Upしかないのでしょうか・・・。

    • 結論から言うとバージョンアップするしか無いです。
      古いバージョンで作成した仮想マシンを新しいバージョンのVMで動かすことは出来ますが、その逆はできません。

      余談ですが、VMware Workstation 15がリリースされて軽くなったとの声を聞いています。
      職場で利用するなら素直にMacを購入してもらうのがいいかと思います。
      Mojaveはまだリリースされて間もないので、HighSierraの方がいいこともあるかなと…

  • ご返答ありがとうございます。Ver.UPを検討いたします。

    WS11の公式サポートはYosemiteまでであるところ
    騙し騙しHigh Sierraまで使えたのはこちらのエントリのおかげでした。
    たいへん感謝しております。

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